今回のブログは,10月3日に掲載した「頭の中の整理方法」というテーマのブログの補足説明の内容です。
■「書き方1:要点を冒頭に書く」は英語的な考え方
「書き方1:要点を冒頭に書く」は英語的な考え方です。
このブログの中で,「『~なので・・・である』という考え方から『・・・である~だから』という考え方に変える」という内容を書きました。「・・・である~だから」という考え方は「書き方1:要点を冒頭に書く」の考え方です。
英語には以下に示した「5文型」があります。
①SV,②SVC,③SVO,SVOO,⑤SVOC
この5文型に共通しているのは,主語(S)の次に動詞(V)がくることです。つまり,英語では,「何かどうした」のように主語の動作がすぐにわかります。
「書き方1:要点を冒頭に書く」に基づき文章を書くと,内容の要点が冒頭に書いてあるので書き手がまず伝えたいこと(内容の要点)がすぐにわかります。すなわち,「『書き方1:要点を冒頭に書く』は英語的な考え方」と考えることができます。
■具体的な例(英語の場合)
以下の英文では,「私には友人がいます」と書いてからその友人に関する説明(東京に住んでいること)をその後に書いています。
I have a friend who lives in Tokyo.
これは,「要点を冒頭に書き,要点の説明をその後に書く」という「書き方1」に類似した考え方(語順)で書いていると考えることができます。つまり,「私には友人がいます」が要点で,「東京に住んでいる」というのが要点の説明です。
この英文の語順は,このブログの中で示した以下の例に対応します。
消費税減税に反対です。少子高齢化が加速している我が国において消費税は社会保障に対する重要な財源です。消費税減税に伴うこの財源の喪失による社会保障の維持が困難となる問題,また,減税の恩恵が低所得者よりも高所得者に偏りやすい「逆進性」も問題もあるからです。
■具体的な例(日本語の場合)
「I have a friend who lives in Tokyo」を日本語で言う場合には「私には東京に住んでいる友人がいます」となり主語の動作が最後にきます。つまり,話し手の話を最後まで聞くことで話し手の言いたいことがやっとわかります。「『~なので・・・である』という考え方に類似した言い方です。
日本語の語順は,このブログの中で示した以下の例に対応します。
少子高齢化が加速している我が国において消費税は社会保障に対する重要な財源です。消費税減税に伴うこの財源の喪失による社会保障の維持が困難となる問題,また,減税の恩恵が低所得者よりも高所得者に偏りやすい「逆進性」の問題もあるので消費税減税に反対です。
■まとめ
10月3日に掲載した「頭の中の整理方法」というテーマのブログの内容の一部を再掲します。
文章を書くときに「書き方1:要点を冒頭に書く」を意識して使うことで「・・・である(内容の要点)~だから(要点の説明)」という頭の中の整理方法が自然に身に付きます。また,会話をするときにも「書き方1:要点を冒頭に書く」の考え方を意識して使うことでこの整理方法が自然に身に付きます。この頭の中の整理方法は,仕事を進めるうえで必ず役立つ方法です。
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