「自問自答してみる」という復習の方法

■「理解したつもり」から「理解している」へ
「技術士試験対策・ダウンロードコーナー」の中で「図解でわかる『復習するときのポイント』」という資料を掲載しています。この中で,「復習の方法を工夫する」として「ノートや教材を声に出して読んでみる」という復習の方法を説明しました。「自問自答してみる」という復習の方法はこの考え方に基づく内容です。

「マンガで学ぼう・ダウンロードコーナー」の中で「『説明してみる』でわかること」という資料を掲載しています。この資料の中で以下のことを説明しました。

人に説明できなければ「理解したつもり」です。人に説明できれば「理解している」です。説明してみることで「理解したつもり」を見つけることができます。

「自問自答してみる」という復習の方法はこの内容の応用です。

■自問自答してみる
建設部門を例にして説明します。令和6年度・国土交通白書では人口減少と国土交通行政について説明しています。人口減少(少子化)と高齢化は我が国の重要な問題の一つです。人口減少(少子化)と高齢化によって生産年齢人口が減少し税収が低下すれば国土交通行政にも大きな影響が出ます。実際,全国各地で上下水道管の老朽化によって重大な事故も発生していますがその更新費用の不足が問題になっています。

このような背景があることから,公共構造物の更新対策としてのDXの導入について勉強したとします。そこで,勉強したことに対して自問自答してみます。例えば,以下のような質問を考えます。

生産年齢人口減少の中,公共構造物の更新対策としてDXの導入を考えた場合の課題とその対策について答えよ。

ノートや教材を見ても構いませんが,スラスラ回答できれば学んだことを理解しています。スラスラ回答できることは人に説明できることだからです。

自答する場合(質問に答える場合)のポイントは声に出して回答することです。声に出して回答することで学んだことが確実に記憶できます。「自分で話して自分で聴く」という行為をするからです。

逆に,頭の中で答えが整理できなかったりして答えがすぐに出てこない場合にはまだ理解したつもり(理解不十分)の可能性があります。自問したことに対してスラスラ回答できないからです。この場合には学んだ内容をしっかり復習して「理解している」に変えてください。

また,自問した内容が試験に出題されるかもしれません。「自問=予想問題を考えること」と考えることができるからです。学んだことに対して様々な問題を考えてください。

■工夫して自問自答する
この復習の方法は,ノートや教材があればいつでもどこでもできます。ノートや教材を見て学んだことに対して自問自答するだけの方法だからです。通勤電車の中でも隙間時間の中でもできます。しかし,通勤電車の中のように声に出して回答できない場合もあります。声に出して回答できない場合には頭の中で回答してください。

どのような環境でも工夫すればいつでもどこでも自問自答(学んだことの復習)ができます。

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