「いにしえの昔の武士の侍が,山の中なる山中で,馬から落ちて落馬して,女の婦人に笑われて,赤い顔して赤面し,家に帰って帰宅して,仏の前の仏前で,短い刀の短刀で,腹を切って切腹した」
このフレーズを読んだり聞いたりしたことがある方も多いと思います。これは,二重表現あるいは重複表現の例として取り上げられる有名なフレーズです。
昨日,レポートを書いていましたが,その中で以下のような文を書きました。
「・・・・各データごとに結果を整理する。・・・・・」
早速,ワードの「スペルチェックと文章校正」に引っかかり「重ね言葉」と指摘されました。
すなわち,「各」と「ごと」が二重表現(重複表現)でした。このようなチェック機能がなければ「各データごとに結果を整理する」という文を書いてしまったと思います。
これを修正すると以下のような文になります。
「・・・・データごとに結果を整理する。・・・・・」
「・・・・各データに対して結果を整理する。・・・・・」
ときどき使ってしまう二重表現(重複表現)に以下のような表現方法があります。何となく使ってしまい文や文章をチェックするとき「間違えた」と気が付きます。
「施工に伴う路面の沈下量は約10mm程度であった」
「約」と「程度」が二重表現(重複表現)です。しかし,この文はワードの「スペルチェックと文章校正」に引っかかりません。ワード内では二重表現(重複表現)をどのようにチェックしているのでしょうか?
この文を修正すると以下のような文になります。
「施工に伴う路面の沈下量は約10mmであった」
「施工に伴う路面の沈下量は10mm程度であった」
ネットで二重表現(重複表現)を調べたら,以下のようなことが書いてありました。
【二重表現(重複表現)とされなくなった例】
◆一番最初/一番最後
◆〇〇感を感じる(例:違和感を感じる)
これらの表現方法はすでに市民権を得ているからだと思います。ちなみに,これらの表現方法はワードの「スペルチェックと文章校正」に引っかかり「重ね言葉」と指摘されました。
気が付かないで二重表現(重複表現)を使うこともあります。ワードの「スペルチェックと文章校正」に頼るだけではなく,表現方法に対して敏感になる必要があると改めて思いました。