技術士第二次試験対策:受験勉強の進捗状況を明確にする

技術士の試験まであと1か月です。

そこで,今回は「明確にする」をキーワードにして,「受験勉強の進捗状況を明確にする」について書きます。

弊社のトップページの「私のコンセプト(こちら)」では以下のことを書いています。


弊社では,「わかりやすい=明確」と考えています。すなわち,「わかりやすく書くこと」とは「明確に書くこと」です。明確に書くことで,読み手に内容が明確に伝わります。
ここで,以下の2つの文を比べて下さい。
A:設計の見直しで,建設費が大幅に削減できた。
B:設計の見直しで,建設費が約2億円(見直し前に比べて約10%)削減できた。
Aの文が,「読み手に内容が伝わる文」です。
Bの文が,「読み手に内容が明確に伝わる文」です。すなわち,内容を明確に書いた文です。


「明確に書く(=明確にする)」とは,言い換えると,「ぼんやりしたもの」を「はっきりさせる」ことです。これは,山全体に薄い雲がかかりぼんやりとしか見えない富士山ではなく,雲がなくはっきりと見える富士山の写真を撮影するようなイメージです。

受験生の方々にとって今は受験勉強の追い込みの時期だと思います。

受験勉強が順調な方,遅れている方・・・・さまざまだと思います。順調な方も遅れている方もここで一度,現在の受験勉強の進捗状況を明確にしてください。すなわち,勉強が終わった項目まだ手を付けていない項目今勉強している項目をはっきりさせてください。

これを,記述式問題に対して説明します。

例えば,『建設部門・土質及び基礎』を受ける方なら,「土質調査関連,基礎工の中の杭基礎とケーソン基礎,開削に伴う近接施工関連は終わった」,「盛土や切土の安定は手を付けてない」,「基礎工の中の直接基礎および河川堤防に対する地震対策関連は今勉強している」などのように各項目を明確にすることです。

ただ,択一式問題に対してはこのような項目分けが難しいかもしれません。受験勉強の進捗状況をわかる範囲ではっきりさせてください。

進捗状況が明確になったら,勉強が終わった項目に対しては勉強した内容をしっかり復習してください。「まだ手を付けてない項目」はもう手を付けないでください。

この時期に重要なのは割り切りです。

すなわち,勉強が終わった項目に関する問題が出題された場合には,確実に合格点が取れるようにしてください。まだ手を付けてない項目に関する問題が出題された場合には,「この問題は捨てよう」と考えてください。「二兎を追う者は一兎をも得ず」にはならないでください。

「今勉強している項目」に対しては,現在の受験勉強の進捗状況からその対応を考えてください。

受験勉強の進捗状況を明確にすることは1~2時間程度あればできると思います。

日々受験勉強に追われていると思いますが時間を見つけてこれを行ってください。受験勉強の進捗状況を明確にすることよって,試験までの1か月の時間の使い方が見えてきます。

試験までの残りの1か月を大切に使ってください。

トップへ戻る