Amazonの画面(まとまりを持たせる)

Amazonを利用して商品をときどき買います。特に,CDを買うことが多いです。CDショップに比べて販売するCDの種類が多いしまた価格も安いです。

商品を購入するときのAmazonのサイトの画面を見て気が付くことがあります。画面にまとまりを持たせていることです。

今年の4月19日のブログで以下のことを書きました(こちらを参照してください)。


「・・・・。そこで大切なのが,『まとまりを持たせる』という考え方です。人間の目,あるいは脳は,一度に膨大な量の情報を処理できるわけではありません。ですから余計な部分に目がいかないようにまとまりを持たせ,なるべく短い時間で情報やメッセージを伝えたり,より伝わりやすくするための視覚化,といった仕掛けか必要になるのです。・・・・」
 *出典:「デザイン・ルールズ:伊達千代&内藤タカヒコ著(エムディエヌコーポレーション)」


以下は,「理科系の作文技術」を購入する場合の画面です。これは,注文を確定するための最終画面です。商品を購入する人に,3つのブロックに分けて購入に関する情報を伝えています。

*ブロック1(左上)お届け先住所と支払い方法
*ブロック2(左下)購入した商品(ここで内容を最終確認する)とお届け予定日
*ブロック3(右)請求金額と注文の確定

「各ブロックの中の情報が,なぜ,このような組み合わせになっているのか?」を考えてください。「なるほど」という組み合わせになっていると思います。

また,各ブロックの配置も考えてください。例えば,「ブロック1とブロック2の配置が逆だったらどうか」や「ブロック3が左にあったらどうか」などと考えてください。各ブロックの配置も重要であることがわかると思います。

Amazonでは,ブロックに分けて情報を伝えるという工夫によって,「なるべく短い時間で情報やメッセージを伝えたり,より伝わりやすくするための視覚化,といった仕掛け」を行っているのだと思います。

Amazonのサイトの画面を見て,わかりやすい文書を書くときにはこのような仕掛けを考える必要があると思いました。

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