技術士第二次試験対策:敵を知り己を知ること(受験勉強の戦略と戦述)

平成28年度の技術士の試験が終わってから1週間が経ちました。

残念ながら結果を出せなかった方は来年必ず合格できるように勉強してください。

来年の合格に向けて重要なことは,受験勉強を年内から始めることです。「エッ? もう来年に向けて受験勉強をするの?」と思うかもしれません。しかし,技術士の試験に今年合格したAさんは9月から勉強を始めたそうですこちらを参照してください)。

来年,合格の喜びを味わうためには気持ちを早く切り替えることです。明日から始めても,8月から始めても,9月以降から始めても結構です。「ヨシ! 来年に向けて勉強しよう!」という気持ちになったら勉強を始めてください。

ここで,年内から始める勉強方法を1つを紹介します。これは,3月28日のブログの「過去問を調べる(その1)」と3月30日のブログの「過去問を調べる(その2)」の再掲です。

3月28日のブログはこちらを参照してください。3月30日のブログはこちらを参照してください。

キーワードは「敵を知り己を知ること」です。

「敵を知り己を知ること」とは,“彼を知り己を知れば,百戦殆うからず”のことで,「敵を知り,己を知れば,百回戦っても負けはしない」という意味です。これは,孫子の兵法の中の有名な格言です。

技術士の試験も言い換えれば日本技術士会との戦いです。戦いに勝つためには戦略と戦術が必要です。敵を知り己を知ったうえで受験勉強方法を考えるのが受験勉強における戦略と戦術です。

まず,敵を知ることを行ってください。すなわち,過去問を調べてください。

過去問を調べることで出題傾向や出題内容がわかります。次に,己を知ってください。すなわち,過去問に基づき自分の弱点(勉強すべきこと)を明確してください。これが戦略です。

過去問を調べる場合,その対象期間が長い方が出題傾向や出題内容が明確になります。試験制度が変わった平成25年度~平成28年度までをまず調べてください。時間があればこれ以前の過去問も調べてください。

過去問を調べる作業は大変に思えるかもしれませんが実際に行うとこの作業は面白いです。

弊社では,一昨年春に建設部門を対象とした技術士受験対策本を上梓しました(「技術士第二次試験 建設部門 完全突破」オーム社:こちらを参照してください)。

この本を執筆するにあたり,過去7年間を対象として,必須科目の問題および建設部門での全選択科目の問題をすべて読みました。読んでいくと,「なるほど」とか「そうなんだ」という言葉が自然に出てきました。やり始めるとこの作業が面白くなりました。この作業は受験勉強をするうえで必ずプラスになります。

「過去問を調べること」および「過去問に基づき自分の弱点を明確にすること」が終わったら,出題傾向や出題内容および自分の弱点に基づき受験勉強方法を考えてください。これが戦術です。

3月30日のブログでは「選択と集中」という内容を説明しました。これも受験勉強方法の1つです。いろいろ工夫しながら受験勉強方法を考えてください。年内までに受験勉強方法を考えれば来年早々から的を絞った勉強ができます。

もちろん,立案した受験勉強方法を年内から実践してもよいです。

年内に受験勉強の戦略と戦術を考えることが来年の合格への近道だと思います。受験勉強の戦略と戦述を考え来年必ず合格してください。

今回のブログの内容は,もちろん,来年初めて受験される方が実践してもよいです。

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