まとまりを持たせること

【技術士試験・受験勉強方法の鉄則:第6回】

 ◆まとめてみる
 ◆まとまりを持たせること

「まとまりを持たせること」の目的は,勉強したことを覚えやすい形にまとめることです。

「デザイン・ルールズ:伊達千代&内藤タカヒコ著(エムディエヌコーポレーション)」の中で著者は,「ステップ1:まとまりを持たせる」という項目で以下のようなことを書いています。

「・・・・。そこで大切なのが,『まとまりを持たせる』という考え方です。人間の目,あるいは脳は,一度に膨大な量の情報を処理できるわけではありません。ですから余計な部分に目がいかないようにまとまりを持たせ,なるべく短い時間で情報やメッセージを伝えたり,より伝わりやすくするための視覚化,といった仕掛けか必要になるのです。・・・・」

ここに書かれていることは,勉強したことを覚えやすい形にまとめるうえで参考となる内容です。ここでは,「人間の目,あるいは脳は,一度に膨大な量の情報を処理できるわけではありません」という内容がポイントです。

以下に示したのは,パターンⅠもパターンⅡも「液状化の発生を防ぐ工法の原理」を書いた文章です。

パターンⅠに比べてパターンⅡの方が,「液状化の発生を防ぐ工法の原理」の内容が覚えやすくなると思います。なぜならば,パターンⅡではまとまりを持たせて,「液状化の発生を防ぐ工法の原理」を書いたからです。パターンⅠのように文の羅列で書くと,脳が短時間に大量の情報を処理できず,一度読んだだけでは,内容が読み手の頭の中に入らなかったからだと思います。

【パターンⅠ:液状化の発生を防ぐ工法の原理】
液状化の発生を防ぐ工法の原理として,「土の性質改良」と「応力・変形および間隙水圧に関する条件の改良」があります。前者としては,「密度を増大させる(締め固める)」,「液状化しない粒度の土に改良したり,混合材を注入したり混ぜたりして固化させる」,「飽和度を低下させる」があります。後者として,「地下水位低下や盛土載荷により有効応力を増加させる」,「発生する過剰間隙水圧を速やかに消散させる」,「地盤を拘束して地震時に発生する繰返しせん断変形を小さくする」があります。

【パターンⅡ:液状化の発生を防ぐ工法の原理】
◆土の性質改良

①密度を増大させる(締め固める)。
②液状化しない粒度の土に改良したり,混合材を注入したり混ぜたりして固化させる。
③飽和度を低下させる。

◆応力・変形および間隙水圧に関する条件の改良

①地下水位低下や盛土載荷により有効応力を増加させる。
②発生する過剰間隙水圧を速やかに消散させる。
③地盤を拘束して地震時に発生する繰返しせん断変形を小さくする。

ちなみに,パターンⅡは,まとまりを持たせる方法として,内容を項目に分けかつ項目の見出しを付けて書いた場合です。

この例のように,項目に分けて書いた場合,項目の見出しにアンダーラインを引くのもよいと思います。ノートに書く場合には,色鉛筆や蛍光パンでアンダーラインを引くとよいと思います。アンダーラインを引いた項目が記憶に残ります。この他,パターⅠを表でまとめてもよいと思います。

「まとまりを持たせる」という意識を持って学んだことをノート等に整理して下さい。

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