技術士第二次試験対策:Aさんの合格とわかりやすい文書の書き方(パートⅠ)

2016年3月1日(火)に,平成27年度の技術士第二次試験の合格発表がありました。

一昨年と昨年,弊社が企画した受験対策の勉強会に出席されたAさんが,見事,「電気電子部門」に合格されました。Aさん,おめでとうございます! 自分のことのようにうれしいです。

Aさんが合格できた理由は,「絶対に合格する!」という強い気持ちがあったからだと思います。Aさんと話をしていると,「絶対に合格する!」という強い気持ちがこちらにも伝わってきました。

Aさんは,一昨年,筆記試験に「あと一歩」というところで不合格になったそうです。択一式問題があと一問正解だったら筆記試験に合格していたそうです。本当に悔しかったと思います。Aさんはその悔しさをバネにして,試験直後の9月から勉強を始めたそうです。

あと一歩で不合格になった場合,「今年はあと一歩だったから,来年から勉強すればいいや」と思う人が多いと思います。また,精神的に落ち込み,なかなか受験勉強を始める気持ちになれない人も多いと思います。しかし,Aさんは,「絶対に合格する!」という強い気持ちがあったからこそ,試験直後から勉強を始めたと思います。

ところで,昨年4月,Aさんから,「業務経歴票の中の“業務内容の詳細”を添削して欲しい」という依頼がありました。

私の技術士の部門は,建設部門です。Aさんは,電気電子部門です。そのため,Aさんに,「専門が違うので記載内容は添削できません。『わかりやすい文書の書き方』に基づく添削ですがいいですか」と聞くと,Aさんから「それでも結構ですから,添削をお願いします」との返事がありました。

結論を言えば,受験する部門が異なっていても,“業務内容の詳細”の添削ができました。

専門分野が違うので,もちろん,業務内容はよくわかりません。しかし,「わかりやすい文書の書き方」の考え方に基づき,読み手の視点で添削すると修正箇所が見えてきました。Aさんの書いた“業務内容の詳細”も,何度か添削することで,非常にわかりやすい内容になりました。

「わかりやすく書くことの根底にあるものは,技術分野に関係なく,共通だ」ということが改めてわかりました。

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