技術士第二次試験対策:必須科目の出題内容について(その2)

前回のブログで,2019年度の技術士第二次試験・必須科目の出題内容について書きました(こちら)。

このブログの中で以下のことを書きました。

出題内容でのポイントは「現代社会が抱えている様々な問題について,『技術部門』全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題の観点から」の部分です。

そこで,「各部門ではどのようなことを『現代社会が抱えている様々な問題』としているのか?」を確認してみました。結果を以下に示します。

20部門あるので,「20の現代社会が抱えている様々な問題」があります。

「20の現代社会が抱えている様々な問題」を見ると以下の2つのパターンがあることがわかります。

パターンⅠ:他部門にも関係する「現代社会が抱えている様々な問題」
例えば,人口減少問題注)や地球環境問題です。機械部門,電気電子部門あるいは建設部門などでは,人口減少を必須科目での出題内容(問題)の背景としています。また,船舶・海洋部門,繊維部門あるいは応用理学部門などでは,地球環境問題を必須科目での出題内容(問題)の背景としています。
注):船舶・海洋部門と原子力・放射線部門では,「人材の育成(技術継承)や人材の確保」をテーマにした問題が出題されました。このテーマは人口減少にも関係することです。

パターンⅡ:主に部門内での「現代社会が抱えている様々な問題」
例えば,農業部門での「効率的かつ安定的な農業経営の育成,農村の振興」は,農業部門での「現代社会が抱えている様々な問題」だと思います。この問題と建設部門との関連は基本的にないと思います。

必須科目の受験試験では,パターンⅠとパターンⅡのことを考えて勉強する内容を考えてください

「全部門での必須科目の問題からわかること」についてまとめたブログを前回と今回で掲載しました。2020年度の技術士第二次試験を受験される方は,今回と前回のブログを参考にして,必須科目に対する受験勉強の戦略と戦術を考えてください。

追加・・・・
2019年9月9日に千葉県に上陸した台風15号は千葉県を中心に甚大な被害をもたらしました。台風15号によって甚大な被害が発生したことは,まさに,「現代社会が抱えている様々な問題」だと思います。

“受験する部門”と“台風15号による甚大な被害の発生”との関係を考えることは,2020年度の技術士第二次試験・必須科目の受験勉強だと思います。

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