マンガでわかる統計学

オーム社さんから“マンガでわかる統計学”という本が出版されています。2018年2月25日で第1版第25刷です。専門書では異例の発行部数だそうです。国内だけではなく海外でも出版されているそうです。

現在,「マンガでわかる〇〇」のように内容をマンガで解説する技術系の専門書が数多く出版されています。あの名著の“理科系の作文技術”にもマンガ版があります。

専門的な内容(技術的な内容)をマンガで解説する本の先駆けとなったのがオーム社さんから出版されているこの“マンガでわかる統計学”です。

先日,打ち合わせでオーム社さんに行ったときこの本を担当した方と話をしました。専門的な内容をマンガで解説する本を出版することに対して社内で反対もあったようです。「マンガでわかる○○」のような本が出版されていない中で,統計学をマンガで解説する本を出版することに対する反対が出ることは理解できます。

でも,この本は,統計学を学びたいと考えている多くの方に受け入れられました。

“マンガでわかる統計学”をオーム社さんからいただいたので読んでみました。

この本は,読者として,以下のような人を想定しています。

卒論や仕事でデータ分析をおこなう必要がある方々
いまのところデータ分析の必要は別段ないけれども統計学の世界を試しに覗いてみたい方々

すべてマンガで内容が解説されているのではなく,マンガの部分マンガの部分を補足する文章があります。

若い男性が女子高校生に統計学を教える想定でマンガが展開していきます。パラパラとページをめくって本を読んでみましたが,男性が女子高校生に統計学を教えているマンガの部分を読むと,自分がこの男性から統計学を教えてもらっているような気がします

これが,「文章で読むよりマンガの方が内容が理解しやすい」と思う理由の1つだと思います。

余談ですが・・・
オーム社の方から聞いたことですが,「マンガでわかる〇〇」のように内容をマンガで解説する技術系の専門書を出版する場合,マンガのキャラクターの設定も重要だそうです。キャラクターの設定が本の売り上げに影響することもあるようです。

2019年2月9日に“アイデアについて”というテーマのブログを掲載しました(こちら)。この中で以下のことを書きました。

“アイデアのつくり方”を再読して,「新しい商品や新しいシステムを考えた人も,既存の要素の新しい組み合わせで新しい商品や新しいシステムを考えたのだろうか?」と思いました。

“マンガでわかる統計学”も,統計学とマンガの組み合せです。どちらも新しい要素ではありません。しかし,これらを組み合わせた結果,現在でも売れている本になっています。もちろん,他社に先駆けて本を出版したことも本が売れている理由の1つだと思います。

この本を読んで,新しいものを考えるアイデアは身近なところにあるということ,また,アイデアをすぐに具体的なものにする行動力がヒットを生み出すことを実感しました。

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