これまでに読んだ本から(40冊目):【土木のずかん・災害に備えるわざ】

今回は,「土木のずかん・災害に備えるわざ」を紹介します。 

「土木のずかん・災害に備えるわざ:速水洋志・水村俊幸・稲垣正晴・吉田勇人 共著・オーム社」

「これまでに読んだ本から」では,これまで,わかりやすい文書を書く場合に参考になる本などを紹介してきました。

今回は例外として,土木関係の本を紹介します。私の知人で技術士の方がこの本を執筆されました。

読者層として子どもたちを考えているそうです。本の内容は子供向けになっており漢字にはルビが振ってあります。また,専門用語もわかりやすく解説してあります。

先日,この本を執筆された方から「このような子供向けの本が書きたかった」というお話を伺いました。本を読むと,執筆された方のこの気持ちが伝わってきます

本のタイトルには,「災害に備えるわざ」と書いてありますが,土木の歴史から建設機械まで様々内容が書かれています。

会社員の時代には土木関係の仕事をしていましたが,「1章 土木の役割と歴史」を読んで初めて知った内容もありました。

この本を読んで,改めて,我々の生活と土木とは密接な関係があることを認識しました。

道路,橋,トンネルなどを整備することで国民の生活を支えること,洪水や地震などの自然災害から国民の命を守ること,農業用水を確保したり防波堤・岸壁を整備したりすることで国民の食を支えることなどすべて土木が関係しています。

英語では土木のことを“Civil Engineering”と書きます。Civilとは「市民の」という意味です。また,Engineeringとは「工学」という意味です。すなわち,Civil Engineeringを直訳すると市民(市民の)工学です。英語の単語からも,我々の生活と土木とは密接な関係があることがわかります。

ちなみに,この本の目次は以下の通りです。

1章:土木の役割と歴史
2章:地球は生きている
3章:日本を囲む環境
4章:日本の自然災害
5章:自然災害から国土と命を守る
6章:食を支える
7章:エネルギーをつくる
8章:環境を支える
9章:建設機械

2章や3章を読むと「なるほど」と思うことがいろいろと書かれています。自然災害について考える場合には,地球のことや日本の地理的なことを知ることが重要です。

この本は,大人が読んでも面白い内容です。土木に興味がある方は一読をお薦めします。

test

この記事を読んだ方は、こちらも閲覧しています。

にほんブログ村 資格ブログ 工業・技術系資格へ にほんブログ村 資格ブログ 国家試験へ にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ジェイタプコ代表・森谷仁の著書
マンガでわかる 技術文書の書き方:「伝わる」から「明確に伝わる」へ オーム社
2,640円 Amazonで購入する
技術文書の書き方として,「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の技術」をマンガで解説した内容です。
「技術者のためのわかりやすい文書の書き方」オーム社
2,200円 Amazonで購入する
事例を示しながら17の書き方の使い方を解説しました。
「技術士第二次試験 建設部門 答案作成のテクニック 5つの手順で書いてみよう」オーム社
2,420円 Amazonで購入する
答案の書き方を学びたいと考えている受験生の必読書です。​
「技術士第二次試験 建設部門 完全突破」オーム社 水村俊幸共著
2,860円 Amazonで購入する
技術論文の書き方を、基本編と実践編に分けてわかりやすく解説しました。
企画&提案する技術士事務所 有限会社ジェイタプコ

ジェイタプコは「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」をお伝えする会社です。

あらゆる分野・職種の技術者の方々に、研修やセミナーを通して「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」をお伝えします。

トップへ戻る