“演習問題の改定”と“理科系の作文技術”

弊社の研修プログラムには,“研修プログラム2のフォローアップ演習”というプログラムがあります。

このプログラムは,研修プログラム2に関するセミナーや社員研修を受けた方に対して,後日更に演習問題を解いていただくことでわかりやすい文書の書き方を確実に習得していただくことを目的としています注)。“研修プログラム2のフォローアップ演習”の詳細についてはこちらをご覧ください。
注):研修プログラム2では解説とともに演習を行います。

現在,このフォローアップ演習での問題の改定版を作成しています。改定版作成の目的は,様々な切り口の問題を解いていただくことで,わかりやすい文書の書き方を一層確実に習得していただくことです。現状での演習問題の内容も見直しています。

また,現状ではフォローアップ演習の問題数3問ですが改定版では2問増やし5問とする予定です。「6つのルールと17の書き方」を確実に習得できる問題を出題します。

来月中には,リニューアルした“研修プログラム2のフォローアップ演習”の内容を掲載する予定です。

ところで,演習問題を作成するうえでの参考するため“理科系の作文技術”を読みました。この本は,わかりやすい文書を書くうえでのバイブルとしている本です(こちら)。

「文を短く書く」という内容に関連した問題を作成するため,「8 わかりやすく簡潔な表現・8.1 文は短く」を読みました。この項は,「短い文を書くこと」「主語と述語の対応を明確にすること」などの参考になるのでこの項の一部を紹介します。


・・・・ではさしあたり次の三つの心得をあげよう。

(a)まず,書きたいことを一つ一つ短い文にまめとる。
つぎに
(b)それらを論理的にきちっとつないでいく(つなぎのことばに注意!)
ここで<つなぐ>というのは必ずしも<つないで一つの文にする>意味ではない。短い独立の文を,相互の関係がはっきりわかるように整然と並べることができれば,むしろそのほうがいいのである。
以上の過程を通じて,どの文を書くときにも
(c)いつでも「その文の中では何が主語か」をはっきり意識して書く
ことが必要だ。主語を文字に書き表すことはかならずしも必要でない。しかし,自分がいま書いている文では何が主語なのかはいつも明確に意識していなければならない。とくに,短い文をつないで長い文をつくるときには,「長い文ぜんたいの主語を何にするか」を考えて,修飾節の表現を調整していくことが肝要だ。


(a)と(b)の考え方を使って文章を書くことがあります。例えば,これらに基づきブログを書くことがあります。

ブログのテーマを決めてもブログの文章がすぐに出てこないことがあります。その場合には,ブログのテーマに関して思い付くことを短い文で書き出します。次に,書き出した順で文章にしたり,短い文をつなげて1つの文にしたり,短い文を入れ替えたりして文章にします。

今回のブログを書きながら改めて“理科系の作文技術”が名著であることを認識しました。

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