技術士二次試験対策:教材を読むことだけが受験勉強ではない

受験部門での必須科目と選択科目Ⅲは,受験部門で話題になっていることや受験部門での問題や課題あるいは日本の社会での問題や課題が出題されます。

これらの試験問題に対しては,受験部門での教材を読むだけではなく受験部門や日本の社会での動向に関心を持つ必要があります。つまり,頭の中にアンテナを常に張り様々な情報をキャッチする必要があります。

昨年末から今年に入ってから日本国内で重大な事件,自然災害,事故が発生しています。

①ダイハツ工業の認証試験での不正発覚
②令和6年度能登半島地震
③羽田C滑走路上での日本航空機と海保機の衝突

これらの内容を,テレビ,ラジオ,ネットあるいは新聞のニュースなどで見たり聴いたり読んだりするだけではなく受験部門での必須項目や選択科目Ⅲとの関連を考えることも受験勉強です。

①は,技術者の倫理の問題です。技術者の倫理を考えるときの事例になる事件です。

②は,日本の宿命と言える地震に関する問題です。主に,建設部門や上下水道部門あるいは応用理学部門などが対象になる問題です。実際,令和5年度の建設部門での必須科目のⅠ-1で地震関連の問題が出題されました。自然災害という観点から考えるとその他の部門でも対象になる問題も含んでいるかもしれません。

③は,まだ,事故の原因が特定されていませんが,日本航空機あるいは海保機の確認ミスあるいは勘違いという人為的ミスが原因と言える問題です。滑走路上で飛行機同士が衝突するなど考えられない事故だからです。人為的ミスにより重大なことが発生する可能性があることは全部門で共通の問題です。人為的ミスや単純ミスの問題は全部門で共通のことです。

また,③は危機管理の問題もあります。日本航空機と海保機の衝突事故では,日本航空機の乗員・乗客379名が無事脱出しました。このことを「奇跡的なことだ」と報じている海外のメディアもありました。日本航空内での危機管理が徹底されていた結果だと思います。危機管理やリスク管理の問題も全部門で共通のことです。

「試験問題は春に作成する」ということを聞いたことがあります。真偽は不明ですが,もし,これが正しいならば3月か4月に試験問題を作成するのでその頃までに国内で起こった重大なことに注意する必要があります。

ニュースを見たり聴いたりしたときや新聞,ネット,専門雑誌などでの記事を読んだとき,受験部門での必須科目や選択科目Ⅲに関連していると思った内容があればそれをノートに書き出してください。例えば,ダイハツ工業の認証試験での不正発覚の問題ならば,その内容不正発覚に関連した内容あるいは自分の考えをノートに書き出してください。自分の考えとは,自分がダイハツ工業の技術者だったらどのように対応したかということなどです。

聴いたり読んだりしただけではこの内容が頭の中の引き出しに確実に入らないからです。入らないと解答を考えるときの材料になりません。

受験部門での必須科目や選択科目Ⅲに関する教材を読むことだけが受験勉強ではありません。

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