わかりにくい宣伝(その2)

前回のブログに引き続き“わかりにくい宣伝”に関するブログです(前回はこちら)。

平日の朝起きると必ず聴くラジオ番組あります。この番組の中で放送されていたCMが今回の“わかりにくい宣伝”の内容です。

栄養ドリンクのCMです。このCMではこんな会話があります。

「○○はエナジードリンクとどこが違うのだろうか」

「○○は指定医薬部外品か・・・だから効くのか・・・」

このCMを聴いたとき疑問が出てきました。

「指定医薬部外品って他のCMでもときどき聴くけど指定医薬部外品って何だ? 指定医薬部外品だと何で体に効くのか?」

指定医薬部外品をネットで調べたら以下のような説明が出ていました。


指定医薬部外品は,医薬品の販売規制緩和に伴い,一部の医薬品が指定医薬部外品に移行してきたものです。指定医薬部外品は薬局や薬店でしか販売できない医薬品と異なり,コンビニやスーパーでも販売が可能になりました。


エナジードリンクもネットで調べたら以下のような説明が出ていました。


エナジードリンクについては法律などでの明確な定義・基準はありません。現在,日本では,カフェインやアミノ酸、ビタミンなどの成分が入った炭酸飲料を「エナジードリンク」と称すことが多いようです。清涼飲料水ですので,「滋養強壮」などの効果効能を訴求することはできません。


これらの説明を読んで朝聴いていたCMの意味がわかりました。

確かに,○○はコンビニやスーパーで購入できます。また,〇〇はテレビのCMもありますがその効果を宣伝しています。

〇〇を飲んでどの程度疲労が回復するのかわかりませんが,「○○は医薬品と同じだ」ということを宣伝するためにこのようなCMを作成したのだと思います。

「〇〇は医薬品と同じだがエナジードリンクは清涼飲料水だよ」ということを強調したかったのでしょう。

このようなCMは多いです。

この□□には△△が入っています。

この■■には◇◇が××mg配合されています。

△△や◇◇の意味を知っている場合にはこのようなCMを聴くと(見ると)「そうなのか」と思います。しかし,知らない場合「だから何なの?」となります。

指定医薬部外品の意味を知っている人はどの程度いるのでしょうか?

CMを作成する側は,「CMを聴く人や見る人の多くが指定医薬部外品の意味や△△や◇◇の意味を知らない」ということを認識していると思います。それでもこのようなCMを制作するのは,消費者に,「指定医薬部外品だから体に効きそう。△△が入っているので何となく体に良さそう。◇◇が××mg配合入っているので何となく体に良さそう」などとと思ってもらい,□□や■■を購入してもらいたいからです。

CMを制作するうえでこのような手法を取ることは当たり前なのかもしれません。

しかし,わかりにくい宣伝であるとともに疑問が残るCMの内容です。

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