択一式問題の出題傾向を確認する(建設部門の方へ):その2

【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則16】

 ◆勉強方法を考える
 ◆択一式問題の出題傾向を確認する(建設部門の方へ):その2

「受験勉強方法の鉄則14」のブログで,以下のことを書きました(こちらを参照してください)。

「『出題分類(キーワード)ごとの整理結果』を使って出題分類(キーワード)ごとに問題を集め,それを教材として使う方法です。問題をノートなどに貼ってもよいと思います」

「受験勉強方法の鉄則14」のブログ掲載後,技術士の試験を今年受験する知人から問い合わせがありました。

「この具体的な方法を教えてほしい」

そこで,具体的な方法を解説します。

「受験勉強方法の鉄則14」のブログにも書いた「公共工事の品質確保」を例に解説します。

「公共工事の品質確保」は,平成16年度~平成18年度,平成25年度~平成28年度で出題されています。そこで,日本技術士会のホームページ(こちら)から試験問題をダウンロードするとともに印刷して,「公共工事の品質確保」の問題を切り抜きノートに貼り付けます。また,各年度での正解も書いておきます。

*作成例Sample.pdf
Sample

このような整理は必ず受験生の方が行なってください。このような形式で整理された受験対策本も出版されているようです。しかし,この作業も重要な受験勉強です。自分で行うことで,試験問題の出題傾向や内容に対してわかることがあります。他人の力を借りないでください。

作成例のように整理すると,「受験勉強方法の鉄則14」のブログで書いたように,公共工事の品質確保の問題に関する内容(切り口)がわかります。これは,同じ出題分類(キーワード)の問題をまとめて整理するからです。

その他,以下のような方法でも勉強できます。

「最も不適切なもの(誤っているもの)はどれか」においても「適切なもの(正しいもの)はどれか」においても,各問題での選択肢の中には記述内容が正しいものがあります。正しい記述内容を理解するとともにこれを覚えれば,類似した選択肢が出題された場合にはこれを参考にして解答できます。

例えば,平成28年度での「公共工事の品質確保(Ⅰ-3)」の問題の正解(最も不適切なもの)は③です。逆を言えば,③以外の選択肢(番号)は適切(正しい)ということです。したがって,①・②・④・⑤の内容を理解したうえでこれを覚えれば,今年,公共工事の品質確保の問題が出題され,かつ,類似した選択肢が出題されればこれらを参考に解答できます。

ただし,注意すべきことがあります。「過去問の内容を単純に記憶しない」ということです。例えば,問題の中に,下水処理人口普及率のような数字が記載されているものがあります。数字の中には,年度が違えば,数字(値)が違うこともあるのでその数字を確認してください。

いずれにしろ,各問題(各選択肢)の内容を理解し覚える場合には記載されている内容を確認してください。

建設部門では21の出題分類(キーワード)がありました(前回のブログを参照:こちら)。すべての出題分類(キーワード)に対してこの整理方法を適用して勉強するのが望ましいです。しかし,勉強時間の確保の問題から21の出題分類(キーワード)に対してこの整理方法ができない場合には出題の可能性が高い出題分類(キーワード),例えば,「社会資本整備」,「公共工事の品質確保」あるいは「公共事業のコスト縮減」などをまず優先して勉強し,時間を考えながらその他の出題分類(キーワード)を勉強してもかまいません。

作成例(公共工事の品質確保)のような整理をすると以下のようなことがわかります。これも,同じ出題分類(キーワード)の問題をまとめて整理するからです。


①これまでに類似の問題が出題されている。例えば,平成16年度と平成25年度は類似した問題である。
②各年度での選択肢(①~⑤)を読むと,同じような視点(内容)で出題されていることがわかる。


これが理解できると,「択一式試験対策では,過去問を調べることが重要である」ということがわかると思います。

ここで紹介した以外にも「出題分類(キーワード)ごとの整理結果」の活用法があると思います。短時間で効率の上がる勉強方法を考えてください。

「受験勉強方法の鉄則15」と今回は建設部門の方を対象にしてブログを書きました。他部門の方でも今回の内容が適用できるかもしれません。適用できる場合には,今回の内容を参考にして勉強してください。

「択一式試験は今年が最後になる」という流れのようです注)。正式決定は出ていないので,来年以降,どのような試験制度になるかまだわかりません。でも,このような流れならば,今年は合格するチャンスだと思います。今年も,これまでと同じ試験制度なので,明確な受験対策が立てられるからです。試験制度が変わったら新たな受験対策を考える必要があります。
注):このブログを書いた時点では択一式試験がなくなると言われていました。しかし,平成30年度もこれまでと同様に技術士の試験では,択一式試験と記述式試験が行われます。

択一式試験では20問出題され,そのうち15問を選択して解答すればよいです。さらに合格点は60%です。すなわち,15問中9問正解すれば,択一式試験は合格できます。

「受験勉強方法の鉄則:15回」のブログの最後にも書きましたが,「戦略と戦術」を考えた受験勉強をしてください。

 

そして,今年は,択一式試験で必ず合格点を取ってください。

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