添削指導を受けること(その2)

【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則:33回】

◆受験勉強方法を考える
◆添削指導を受けること(その2)

今回は,「業務内容の詳細」に関する添削指導について書きます。

弊社では,これまで,知人や仕事などを通して知り合った方の業務内容の詳細の添削指導を行ってきました。

これらの方々の受験部門は,建設部門だけではなく電気・電子部門や機械部門の方もいました。

添削指導をして感じるのは,技術士第二次試験での模擬答案と同じように,「業務内容の詳細についても添削指導を受けるべきだ」ということです。

添削した業務内容の詳細の中には業務のポイントが不明確なものがありました。また,内容がねじれた業務内容の詳細もありました(こちら)。

技術士としてふさわしい業務を選びその内容を業務内容の詳細として書いたのだと思いますが,技術士としてふさわしいことが業務内容の詳細から読み取れないことがあります。

書いた本人は「これでいいだろう」と思って添削を依頼してくるのだと思いますが,読み手の視点でチェックすると修正箇所が見えてきます。

業務内容の詳細の添削指導を受けることで,すなわち,読み手の視点で添削してもらうことで修正箇所がわかります。

業務内容の詳細は点数付されません(たぶん)。そのため,「この受験生の業務内容の詳細はわかりにくので試験に不合格」などということはありません。しかし,「業務内容の詳細」を書くことも技術士の試験と考えることができます。「業務内容の詳細」を書くことが技術士の試験を受けるうえでのスタートだからです。

周囲に業務内容の詳細を添削してくれる方がいない場合には自分で添削することになりますが,できる限り客観的な視点で添削してください。

読み手の立場になれるかどうかが自分で添削するうえでのポイントです。「これでいいだろう」という視点ではなく「この内容で試験官に業務の内容が明確に伝わるか?」という視点で添削してください。

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