A3判の用紙1枚で業務の概要版を作成する方法(その2)

今回のブログは,前回のブログ(A3判の用紙1枚で業務の概要版を作成する方法(その1))の続きです(こちら)。2回目は“3項目”“4項目”について書きます。

1.A3判の用紙1枚で概要版注)を作成するための作業内容
2.概要版の構成を考える
3.記述内容を考える
4.記述方法を考える

注):「概要版=業務の概要版」です。

*ここで,以下に,A3判の用紙1枚で作成した概要版の一例を示します(作成事例)。

3.記述内容を考える

決定した構成に対する記述内容を考えますが,A3判の用紙1枚で概要版が作成できるように,業務のポイントなどを考えて記述内容を考えてください。

作成事例でこれを解説します。「5.検討方針」では検討方針の内容を詳細に書きました。これは,作成事例での業務では,業務を進めるうえで検討方針の決定(検討方針の内容)が重要(業務を進めるうえでのポイント)だったのでこれを詳細に書きました。

逆に,「6.1 対策工(案)の選定結果」では,最終的に決定した対策工(案)の工種だけを書きました。概要版では,選定結果に至るまでの経緯を示さずに選定結果だけを示すだけで業務内容が明確に伝わると判断したからです。

4.記述方法を考える

①わかりやすい概要版(読み手に内容が明確に伝わる概要版)を書く
決定した記述内容に対する記述方法を考えますが,わかりやすい概要版(読み手に内容が明確に伝わる概要版)となるような記述方法を考えてください。

②簡潔な文章(文)を書く
簡潔な文章(文)で業務内容を書いてください。ダラダラ書いているとA3判の用紙1枚で概要版を作成することができません。箇条書きで書くことも簡潔な文章(文)を書く方法の一つです。

③写真や図を入れて書く
写真や図を入れて書くことは,A3判の用紙1枚で概要版を作成するうえでの必須事項です。写真や図を入れて書くことは,限られたスペースの中で読み手に内容を明確に伝えるうえでの有効な書き方です。作成事例でも,写真と図を多く入れました。

④重要な内容を強調して書く
重要な内容を強調して書くことは,わかりやすい概要版を作成するうえでの必須事項です。重要な内容を強調して書くことで概要版にメリハリが出て読み手に内容が明確に伝わります。重要な内容を強調して書く方法として,「文字のフォントを使い分ける」,「文字の大きさを変える」「アンダーラインを引く」「文字を着色する」などがあります。作成事例でも,これらの方法を使って重要な内容を強調しました。

これまで,A3判の用紙1枚で概要版を作成したことがない方は,今回解説した方法を参考にして概要版を作成してみてください。

test

この記事を読んだ方は、こちらも閲覧しています。

にほんブログ村 資格ブログ 工業・技術系資格へ にほんブログ村 資格ブログ 国家試験へ にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ジェイタプコ代表・森谷仁の著書
マンガでわかる 技術文書の書き方:「伝わる」から「明確に伝わる」へ オーム社
2,640円 Amazonで購入する
技術文書の書き方として,「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の技術」をマンガで解説した内容です。
「技術者のためのわかりやすい文書の書き方」オーム社
2,200円 Amazonで購入する
事例を示しながら17の書き方の使い方を解説しました。
「技術士第二次試験 建設部門 答案作成のテクニック 5つの手順で書いてみよう」オーム社
2,420円 Amazonで購入する
答案の書き方を学びたいと考えている受験生の必読書です。​
「技術士第二次試験 建設部門 完全突破」オーム社 水村俊幸共著
2,860円 Amazonで購入する
技術論文の書き方を、基本編と実践編に分けてわかりやすく解説しました。
企画&提案する技術士事務所 有限会社ジェイタプコ

ジェイタプコは「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」をお伝えする会社です。

あらゆる分野・職種の技術者の方々に、研修やセミナーを通して「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」をお伝えします。

トップへ戻る