技術士第二次試験対策:技術士登録証明書とパスポート

一昨日,今年技術士に合格されたAさんが来社されました。技術士会主催の平成27年度技術士第二次試験合格者祝賀会に出席される前に弊社に立ち寄ってくださいました。

Aさんと技術士に関していろいろな話をしましたが,Aさんが語った「技術士登録証明書とパスポート」という話が印象に残ったので紹介します。

技術士の試験に合格したあと技術士会に登録すれば,技術士会から技術士登録証明書が発行されます。

Aさんは,この技術士登録証明書とパスポートは同じようなものであるとの考えだそうです。

パスポートは国外に渡航する際に必要なものです。パスポートを持つことで海外に行けます。

では,なぜ,技術士登録証明書とパスポートが同じようなものなのか?

技術士登録証明書を発行してもらうことで,技術士という資格が得られるからです。パスポートを持てば海外に行けます。技術士登録証明書を持てば技術士として活動できます。だから,技術士登録証明書とパスポートは同じようなものであるとの考えだそうです。これは,面白い考え方です。

技術士になることで,技術士という立場で,技術士会や部会の中で活動できます。もちろん,技術士補の方でも活動できると思います。しかし,技術士として活動するのと技術士補で活動するのでは,気持ちがまったく違うとのことです。

では,技術士会や部会で活動することのメリットは何か?

それは,技術士としての人脈ができることだそうです。技術士会や部会の中で知り合った技術士の方々からいろいろ学ぶことで,自分の技術や知識が広がるということも話されていました。

私も技術士会の活動に参加することで人脈が増えました。

Aさんと知り合ったのも技術士会での活動を通してです。2年前,技術士会・修習技術者支援委員会主催の講習会で講師を務めさせていただいたときにAさんと知り合いました。また,その後,弊社主催の技術士受験対策の勉強会にも何度か出席されました。

埼玉県技術士会(現(公社)日本技術士会埼玉県支部)で知り合った方から,以前,いろいろな仕事をいただきました。これらの仕事を通して,更に新しい人脈が構築できました。

企業内技術士の立場のままだったら経験できなかったことも経験させていただきました。これらの経験は仕事をするうえで今でも役立っています。人脈を通して,技術や知識を広げることは,仕事をするうえでも重要なことかもしれません。

余談ですが・・・

Aさんは,電気電子部門です。私は,建設部門です。電気電子部門の技術者の方が技術士の資格を取ることの意味と,建設部門の技術者の方(特に,建設コンサルタントの技術者の方)が技術士の資格を取ることの意味に違いがあることが,今回,Aさんと話してわかりました。

技術士の試験までまだ3か月弱あります。今年受験される方は,来年,技術士からパスポート(技術士登録証明書)を発行してもらえるように,日々頑張って下さい。

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