これまでに読んだ本から(16冊目):【佐藤可士和の超整理術】

今回は,「佐藤可士和の超整理術」を紹介します。

「佐藤可士和の超整理術:佐藤可士和著:日本経済新聞社」

8月3日のブログ「視点を変える(パートⅡ)」でこの本の内容の一部を紹介しました(こちら)。

この本には,「超整理術」というタイトルが付けられていますが,「空間の整理術」,「情報の整理術」,「思考の整理術」というキーワードでの整理術です。

整理術を説明する中で,佐藤氏が手掛けた「極生(キリンビール)」,「ユニクロ」,「国立新美術館」,「明治学院大学」,「ドコモの携帯電話」や「今治タオル」などのプロジェクトを「どのように進めたのか」について書かれています。どれも「なるほど・・・」という内容です。

佐藤可士和氏がこれまで手掛けたプロジェクトは,佐藤可士和氏のサイトで見ることができます(こちら)。「あれか!」というものも多いと思います。

この本の中に,ユニクロの「UT」というTシャツ専門ブランドを展開したときのことが書かれています。

この本が出版された頃(2007年),ユニクロの「UT」ではTシャツをペットボトルで販売していました。この発想について,佐藤氏は以下のようなことを書いています。

「Tシャツをペットボトルで販売する」。これは,世界的にも前例のない,新しい提案だと興奮しました。最初は,どうしても売り手側からの視点でものを考え,煮詰まってしまっていたところを,買い手からの視点に転換したことで,一気に解決できたのです。“売り方”ではなく,“買い方”に視点の軸を変えたことによって,問題解決の糸口が見つかったのです。

読み手の立場に立って文書を書くことで,わかりやすい文書,すなわち,読み手に内容が明確に伝わる文書が書けることを過去のブログで何度か書きました。

読み手の立場に立って文書を書くことの重要性は,佐藤氏がここで書いている内容と共通することです。

また,「売り方の視点から買い方の視点」や「書き手の立場から読み手の立場」は,「発想を変えること」と同じです。

「視点を変えること」や「発想を変えること」は,どのような場面でも重要だということです。

「空間の整理術」の中で,「カバン(仕事で持ち歩くカバンです)の中身の整理」のことを書いています。すなわち,カバンのスリム化計画です。カバンのスリム化計画を実行するためには,本当に必要なものだけを持ち,それ以外のものは持たないことが求められます。

佐藤氏はこれに関して以下のようなことを書いています。

“捨てる”勇気が,価値観を研ぎ澄ます

“捨てる”ことは,不安との闘いである

本当に必要なものを自問自答するということは,結果的には,いらないものを捨てることでもあります。この“捨てる”という行為が難しい。なぜなら,それは自分のなかの“不安との闘い”だからです。

このことは,枚数に制限を設けたうえで,業務の概要版を作成することにも共通することです(こちらを参照)。

「あれも書こう」,「これも書こう」,「あれも書かなきゃ」,「これも書かなきゃ」・・・では,例えば,A3判の用紙1枚で概要版は作成できません。

A3判の用紙1枚で概要版を作成するには,やはり,“捨てる”行為が必要です。概要版に記載する内容と記載しない内容を選択する必要があります。すなわち,残すものと捨てるものを考える必要があります。

しかし,“捨てる”行為によって,伝えるべき業務内容の要点が明確になります。その結果,わかりやすい概要版,すなわち,読み手に内容が明確に伝わる概要版が作成できます。

「佐藤可士和の超整理術」を読むと,「わかりやすい文書の書き方」との関連が見えてきます。

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