徳島県勝浦郡上勝町と発想法

NHKテレビで毎朝放送している“おはよう日本”の中に“じもトピ”というコーナーがあります。このコーナーは,毎週火曜日に放送しています。

“じもトピ”とは,観光スポットに伝統文化,ビジネスや最新トレンド情報などに関するトピックをする紹介する内容です。全国各地からのトピックを紹介しています。

昨日(6月20日)の“じもトピ”は,徳島県勝浦郡上勝町の話題でした。

上勝町では,自治体による家庭ごみの収集を行っていないそうです。すなわち,ゴミ収集車が1台もないそうです。

では,各家庭では,どのように家庭ごみを処分するのか・・・?

それは,町のごみステーションに自分の家から出た家庭ごみを各自が持ち込むそうです。

また,持ち込んだ家庭ごみは各自が分別して廃棄します。その分別の区分はなんと45種類にもなるそうです。

ごみの分別は大変だと思いますが,地元の人は,「分別に慣れれば面倒ではない」と話していました。私が住んでいる所沢市も分別する種類は多いですが,分別に慣れれば分別作業は確かに面倒ではありません。

上勝町では,このように細かく分別することで,リサイクル率が85%(80%だったかも・・・)にもなるそうです。まさに「ごみは資源」です。

上勝町では,「ゼロ・ウェイスト宣言」をしており,「ごみの再利用・再資源化を進め,2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします」と宣言しています。

地元住民だけではなく,地元の温泉に来た宿泊客にもごみの分別をお願いしているそうです。町を挙げての徹底した対応です。

日本国内にあるほとんどの自治体では,自治体による家庭ごみの収集を行っていると思います。上勝町のような取組みを行っているところは,極めて少ないと思います。いや・・・上勝町だけかもしれませんが・・・。

このような取組みをしている上勝町に視察にくる自治体の方も多いようです。

もちろん,生活環境が各自治体内で異なるため,上勝町が行なっている取組みをすべての自治体ができるわけではありません。しかし,上勝町の取組みから学べることはあると思います。

「自治体が家庭ごみを収集しない」・・・「困った。どうしよう」・・・ではなく,・・・「じゃあ,ごみ収集所に自分の家で出た家庭ごみを各自が持ち込めばいい」と考える・・・

「△△ができない」・・・「困った。どうしよう」となり思考(発想)を止めるのではなく,・・・「じゃあ,○○してみればいい」と考える・・・

思考(発想)に自分でブレーキをかけるのではなく,思考(発想)のアクセルを踏む・・・

こういう思考(発想)は非常に重要だと思います。

ところで,徳島県勝浦郡上勝町では,「葉っぱビジネス」こちら)を行なっています。この「葉っぱビジネス」については,これまで様々なテレビ番組で取り上げているので,これを知っている方もいらっしゃると思います。私も以前ニュースで見たことがあります。

上勝町は小さな町ですが,「ゼロ・ウェイスト宣言」をしたり,「葉っぱビジネス」を起こしたりしています。

上勝町のこれらの取組みから,発想を柔軟にすることで,様々なアイディアが出ることが学べます。

test

この記事を読んだ方は、こちらも閲覧しています。

にほんブログ村 資格ブログ 工業・技術系資格へ にほんブログ村 資格ブログ 国家試験へ にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ジェイタプコ代表・森谷仁の著書
マンガでわかる 技術文書の書き方:「伝わる」から「明確に伝わる」へ オーム社
2,640円 Amazonで購入する
技術文書の書き方として,「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の技術」をマンガで解説した内容です。
「技術者のためのわかりやすい文書の書き方」オーム社
2,200円 Amazonで購入する
事例を示しながら17の書き方の使い方を解説しました。
「技術士第二次試験 建設部門 答案作成のテクニック 5つの手順で書いてみよう」オーム社
2,420円 Amazonで購入する
答案の書き方を学びたいと考えている受験生の必読書です。​
「技術士第二次試験 建設部門 完全突破」オーム社 水村俊幸共著
2,860円 Amazonで購入する
技術論文の書き方を、基本編と実践編に分けてわかりやすく解説しました。
企画&提案する技術士事務所 有限会社ジェイタプコ

ジェイタプコは「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」をお伝えする会社です。

あらゆる分野・職種の技術者の方々に、研修やセミナーを通して「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」をお伝えします。

トップへ戻る