【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則19】
◆勉強方法を考える
◆復習する
技術士の試験まで残り3週間程度となりました。受験生の方々は,追い込みの勉強をしていると思います。
試験までに、これまで勉強したことを復習する時間を必ず設けてください。
ただし、“復習する”とは、「勉強したことが出題されたら、合格点が必ず取れる解答が書けるように勉強したことを復習する」という意味です。勉強したことを徹底的に確認することです。勉強したことをざっと確認する程度の復習ではありません。
これは,自分の経験からのアドバイスです。
受験のとき,試験の2週間前ごろまで自分がまだ手を付けてないことを勉強していました。
これはこのようなことです。例えば、勉強すべきことが10項目あり、試験の1ヶ月前の時点で7項目まで終わっていたとします。その時点で勉強の区切りを付けず、1ヶ月前から2週間前ごろまで8項目や9項目をさらに勉強したという意味です。
このように勉強したのは,試験でどのような問題が出るのかわからないので,少しでも多くの知識(技術)を頭の中に入れようと思ったからです。
しかし、まだ手を付けていないこと(例えば、8項目や9項目)を短時間で試験の直前に勉強したため、勉強したことがしっかり頭の中に入りませんでした。そのため、直前に勉強したことが出題されても合格点が必ず取れる解答が書けなかったかもしれません。
もちろん、試験前には勉強したことを復習しましたが、これまで勉強したことをざっと確認した程度の復習でした。試験直前に復習したため、勉強したことをしっかり復習する時間がなかったからです。しかし、これが失敗でした。
試験の当日、試験問題を見て「しまった」と思いました。勉強したことが出題内容であった問題もありましたが、勉強したことをしっかり復習していなかったので、頭の中が「アレッ? 何だっけな? 思い出せない・・・参ったな・・・」のような状態で、この問題に対して合格点が取れる解答が書けませんでした。
自分では復習したつもりでしたが、しっかり復習していなかったので勉強したことでも忘れていることがありました。
幸いに、そのときの試験で合格できたのでこの失敗が不合格の原因にはなりませんでした。しかし、不合格になっていたら、「アーア、しっかり復習しておけばよかった」と後悔したと思います。
受験生の中には,試験直前まで自分がまだ手を付けてないことを勉強したいと思っている方もいらっしゃると思います。その気持ちはよくわかります。しかし,試験場で後悔しないためにも,勉強したことを徹底的に復習してください(確認してください)。
「まだ手を付けてない内容は今日から試験まで勉強しない。勉強していないことが出題されたらしょうがない。その問題は捨てよう。その代わり、勉強したことが出題されたら、合格点が必ず取れる解答を書こう」というような割り切りで復習してください。
ただ、「試験の1ヶ月前から復習しなさい」ということではありません。自分の受験勉強の進捗状況を考えて復習を始めるタイミングを決めてください。
決して,「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならないでください。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」の状態になると試験終了後に間違いなく後悔すると思います。