配慮を欠いた説明

「平成30年7月豪雨」では各地で甚大な被害が出ており,また,多くの死者や行方不明者が出ています。平成になってからの最悪の水害だそうです。気象上の悪条件が重なった結果大雨が降ったとのことです。

NHKのニュースの中で解説している天気予報では,今回の大雨が予想された時点で水害から身を守るための方法を伝えていました。例えば,以下のようなことです。

夜になり避難所へ行くことが危険な場合には自宅で身の安全を守ること。例えば,2階以上の高いところへ避難すること(垂直避難)。土砂崩れが想定される斜面の近くに住んでいる場合には,自宅の中で斜面から離れた部屋に避難すること。

これら避難方法は,今回だけではなく,大雨が予想される場合にはこれまでも事前にNHKのニュース(天気予報)で伝えていました。

この避難方法を聞いていていつも疑問に思うことがありました。

それは,垂直避難のことです。

「2階以上の高いところへ避難すること(垂直避難)は理解できるが,平屋に住んでいる人はどこに避難すればよいのだろうか?」

ということです。

なぜ,このような内容を今回のブログで書いたのか・・・・

それは,今回の水害で自宅が浸水したため自衛隊に救助された女性の話をニュースで聞いたからです。

「自宅は平屋なので2階に避難できなかった」

その方は家族とともに外れた自宅の戸にしがみついていたそうです(詳しい状況は聞き逃しましたが)。

今回,町全体の27%が浸水した岡山県倉敷市真備町の状況をヘリコプターで上空から撮影した映像を各局のニュースで見ましたが平屋の家もありました。

日本のすべての住宅が2階以上の建物ならば垂直避難が成立します。しかし,そんなことはありません。平屋に住んでいる方も多いと思います。

「垂直避難をしましょう」は,あくまでも,2階以上の建物に住んでいる方に向けた避難方法です。

「垂直避難をしましょう」は,平屋に住んでいる方に対する配慮を欠いた説明だと思います。

水害から身の安全を守る方法を伝えることを目的としているのだから平屋に住んでいる方の避難方法も伝えるべきです。

例えば,「平屋に住んでいる方は,安全に移動できるときに早めに避難所などに避難しましょう。自宅に水が流れ込んできたときに自宅内で避難できる場所がなくなるからです」・・・などのように避難方法を伝えたらよいと思います。

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