技術士に求められる資質能力(コンピテンシー):その2

今回のブログは,前回のブログ:「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー):その1」こちら)の続きです。

今回のブログでは,来年度(2019年度・平成31年度)から新たに設けられた評価項目(技術士に求められる資質能力(コンピテンシー))について書きます。

“技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)”とは,以下の8項目です。

①専門的学識
②問題解決
③マネジメント
④評価
⑤コミュニケーション
⑥リーダーシップ
⑦技術者倫理
⑧継続研さん

評価項目(技術士に求められる資質能力(コンピテンシー))が採用された理由は,“今後の技術士制度の在り方について(平成28年12月22日 科学技術・学術審議会 技術士分科会)”を読むとわかります。以下は“今後の技術士制度の在り方について”からの引用です。


3.具体的な改善方策

(2)技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)

技術士は「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」(技術士法)と定義されているが,これらの業務を行うために,技術士に求められる資質能力が明確に定められていない。

技術士制度の活用促進を図るためには,全ての技術士に求められる資質能力に加え,技術部門ごとの技術士に求められる資質能力(技術部門別コンピテンシー)を定めることも必要である。その際に,技術士資格が国際的通用性を確保するという観点から,IEAの「専門職として身に付けるべき知識・能力」(PC:Professional Competencies)を踏まえることが重要である。

技術士分科会では,このような認識に基づき,「専門的学識」「問題解決」「マネジメント」「評価」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「技術者倫理」の項目を定め,各々の項目において,技術士であれば最低限備えるべき資質能力を定めた。

今後,文部科学省においては,この内容を民間企業,公的機関等の各方面へ提供し,技術士制度の活用を働きかけることが必要である。

(5)第二次試験

技術士資格が国際的通用性を確保するとともに,IEAが定めている「エンジニア」に相当する技術者を目指す者が取得するにふさわしい資格にするため,IEAのPCを踏まえて策定した「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」を念頭に置きながら,第二次試験の在り方を見直すことが適当である。

コンピテンシーでは,技術士に求められる資質能力が高度化,多様化している中で,これらの者が業務を履行するためには,技術士資格の取得を通じて,実務経験に基づく専門的学識及び高等の専門的応用能力を有し,かつ,豊かな創造性を持って複合的な問題を明確にして解決できる技術士として活躍することが期待されている。

今後の第二次試験については,このような資質能力の確認を目的とすることが適当である。


なお,文章中の一部を弊社で強調しました。

また,IEAについてはこちらを参考にしてください。

この7項目の他に,「技術が高度化・統合化し,急速に進化する中,資格取得後も継続研さん(CPD)を行うことで知識及び技術の水準を向上させ,その資質向上を図るように努めることは大変重要である」として,“継続研さん”も,技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)に加えています(計8項目)。

つまり,

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)が明確になっていなかったことから今回これを新たに定め,来年度の技術士第二次試験からこの資質能力の有無を確認することになった。

ということが,技術士第二次試験での試験方法の改正理由だと思います。

また,技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)に関する①~⑦の有無の確認は筆記試験で行い,⑧の有無の確認は口頭試験で行なうようです。

必須科目での評価項目は前回のブログで書きましたが,必須科目と選択科目(専門知識・応用能力・問題解決能力及び課題遂行能力)での評価項目を調べると,来年度の試験に向けの受験勉強方法の視点(着目点)が見えてきます。

年内に開催予定の「平成31度・受験対策セミナー(仮称)」では,来年度の試験に向けの受験勉強方法の視点(着目点)についても解説する予定です注)

注):2018年11月10日(土)の午後にセミナーを開催する予定です。また,会場はオーム社ゼミルームを予定しています。なお,セミナーの詳細は8月中にお知らせします。

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