選手のことを考える

本来ならば,日本では今東京オリンピック・パラリンピックが開催されていました。日本中が東京オリンピック・パラリンピック一色だったと思います。

ところが,新型コロナウイルス感染症が日本や世界で大流行しているため東京オリンピック・パラリンピックが1年間延期になりました。

日本では,今月に入ってから,新型コロナウイルス感染症の感染者数が急激に増えています。東京都では400人超えの日も出てきています。また,東京,大阪,愛知などの大都市圏だけではなく,地方でも感染者数が急激に増えています。日本だけではなく世界でも日本と同じように感染者数が急激に増えています。

先週,テレビの各局で,1年後の東京オリンピック・パラリンピックの開催に関するアンケート結果を公表していました。各局での結果にばらつきはありますが,1年後の開催を否定する意見が多かったです。中止や再延期です。

でも,東京オリンピックやパラリンピックを目指している選手のことを考えると「中止だ。再延期だ」と簡単に結論付けられないと思います

5月29日に掲載した「技術士第二次試験:試験の延期」というテーマのブログの中で,自分の経験を書きました。あることが延期になり,数日間気持ちが折れたことです(こちら)。東京オリンピック・パラリンピックの延期に比べれば極めて些細なことですが気持ちのコントロールが必要でした。

自分の経験もあり,東京オリンピック・パラリンピックを目指す選手のことを考えると簡単に「中止だ。再延期だ」ということは言えません。確かに,今の日本や世界での感染状況やワクチン開発の現状を見ると1年後の開催が危うい状況はわかります。

でも,多くの選手は,自国でのオリンピック・パラリンピックで活躍することを目標に長い期間厳しいトレーニングを積んでいます。1年間延期という決定で一時気持ちが折れそうになったが,1年後を目指して厳しいトレーニングを再開している選手もいるようです。

また,1年後に確実に開催できる保証もない中で厳しいトレーニングをしなければなりません。柔道の選手などは,コロナ対策から組み合っての練習がまだできないそうです。

再延期の場合には東京オリンピック・パラリンピックは開催されますが,数年後では体力のこともあり出場を断念する選手もいると思います。

選手は,精神的にも肉体的にも本当に大変な毎日だと思います。

簡単に「中止だ。再延期だ」という前に,東京オリンピック・パラリンピックを目指す選手のことを考え,東京オリンピック・パラリンピックが開催できるように一人一人ができることを行うべきだと思います。

日本だけでも感染者数を減らすためマスクを着用する,手洗いを慣行する,3密を防ぐ,夜の会食を我慢する,不要不急の外出を避ける,人との接触を減らすようにするなどは誰にでもできる基本的な感染対策です。

簡単に「中止だ。再延期だ」という前に,選手のことを考えて,東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて一人一人が努力すべきだと思います。

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