2018年10月20日に掲載したブログで私の友人のHさんのことについて書きました(ブログのテーマ:「わかりやすく書くための条件」)(こちら)。
今回のブログもまたHさんのことについて書きます。
Hさんは地質調査の会社を経営していますが,Hさんも現場に行き会社のスタッフと一緒に調査を行います。Hさんが現場での責任者なのでHさんが現場での調査を進めます。
私も10年以上前にはHさんの調査の仕事を手伝ったことがあります。
その当時,Hさんは会社のスタッフから“段取りの鬼”と言われていました。
現場に行く車の中でその日の作業の段取りを考えるそうです。もちろん,会社のスタッフが車の運転をしますが。
大規模な現場の場合には事前に段取りを考えるそうです。
段取りとは,例えば,その日に行う作業内容の確認とその作業内容を行う手順および各々の作業を担当するスタッフの割当てなどです。
調査の現場では様々な作業があるので,
“○○の作業の次に△△の作業を行い,△△の作業の間に□□の作業を行う。○○の作業はAさんが担当し,△△の作業はBさんが担当する。□□の作業は○○の作業が終わったAさんが担当する。CさんはAさんの作業を補助する。補助の作業が終わったら,Cさんは調査が終わった箇所から調査機器を順次撤去し次の調査箇所に機器を設置する。調査本部でHさんが調査データを確認しながらそのデータをパソコンに取り込む・・・・
のようなことをHさんは考えるそうです。作業の開始前に,Hさんが作業の段取りを現場でスタッフに説明します。
調査の段取りを考えることで効率的な調査ができるそうです。逆に,調査の段取りを考えないと無駄な時間が発生しその結果現場での調査時間(調査期間)が長くなるそうです。
調査時間(調査期間)が長くなると,会社に戻ってから行う解析作業や報告書作成の時間がその分短くなります。工期が決まっているのでこれは当たり前のことです。
解析作業や報告書作成の時間を十分に確保することがお客様に品質の高い調査結果を提出することにつながるそうです。
“料理上手は段取り上手”という言葉を聞いたことがあります。
Hさんは現場作業での段取りを考えますが,デスクワークをする場合にも段取りを考えることが重要です。仕事をするうえで,“段取りを考えること”は重要なキーワードです。
Hさんの調査の仕事を10年以上手伝っていませんが,今でもHさんは会社のスタッフとともに現場に出ているそうです。
Hさんは今でも“段取りの鬼”だと思います。