これまでに読んだ本から(31冊目):【論文・レポートの文章作成技法・論理の文章術】

今回は,「論文・レポートの文章作成技法・論理の文章術」を紹介します。

 ◆「論文・レポートの文章作成技法・論理の文章術:古郡廷冶:日本エディタースクール出版部」

JTAPCOブログでは,2016年5月1日に「肯定文で書く」をテーマとしたブログを掲載しました(こちら)。この中で以下のことを書きました。

“否定文より肯定文のほうが,読み手に内容が明確に伝わります”

 

この「肯定文で書く」ということをこの本で学びました。

この本では,これを以下のように書いています。


問題は,同じことを肯定表現にした方が簡単に理解できるのに,否定表現を使っているときに起こります。

受験者で受験しなかった者がいない場合にB欄に○印をつけてください。

この入試に関する文は難解です。どういう場合にB欄に○をつけるのか,何回か読み返してみないとわかりません。これは,

受験生全員が受験した場合はB欄に丸印をつけてください。

とすれば,もっと簡単に理解できるはずです。

論理の文章では,同じことを肯定形で表せる場合には,否定形は使わないようにすべきです。

◆金融引き締めは日本にとっては最もよくない政策です。
◆生計を維持していかなければならないためには所得が必要である。

のような文は,

◆金融引き締めは日本にとって最悪の政策です。
◆生計を維持するには所得が必要である。

と書けば十分です。


これを読んで「なるほど!」と思いました。

また,この本では「否定文は消極的」ということも書いています。

2016年5月1日に掲載したブログでは以下の例でこれを説明しました。

否定文:日々のオンザジョブトレーニングを実践しなければ,内容が明確に伝わる文が書けるようにはなれない。

肯定文:日々のオンザジョブトレーニングを実践すれば,内容が明確に伝わる文が書けるようになる。

否定文は消極的な内容に受け取れますが,肯定文は力強い内容に受け取れます。また,肯定文で書くと,「日々のオンザジョブトレーニングを実践してみよう」という前向きな気持ちにもなります。

肯定文で書くことで,明確に伝わる文になったり文に力強さが出たりすることをこの本から学びました。

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